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第3期LMC助産師育成プログラム第5回〜自ら開拓していくLMC助産師への道〜開催報告 flower-icon

11月26日(土)第3期LMC助産師育成プログラム第5回〜自ら開拓していくLMC助産師への道〜を開催しました。

【講師】岡本愛 清田実香 【ファシリテーター】赤塚庸子 日隈ふみ子 中野裕子

 先ずは岐阜県でマタニティーホームあいSUNを開業された、岡本さんに開業に至るまで、そしてLMC助産師として歩まれている現状についてお話し頂きました。

 かねてより開業を視野に入れていた岡本さんは、第2期の育成プログラムの卒業生でもあります。前職の病院での激務の中で、ご自身が描く「理想の助産師像」と現実とのギャップを感じていたといいます。そんなおり、お子様からSOSが発信されました。そこで家族とも話し合って、「子どもに合わせた働き方」「自分らしい働き方」を実現すべく開業に踏み切りました。

 現在は女性との継続的な関わりや、助産師同士の繋がりなど開業の醍醐味を語ってくださいました。また岡本さんが自分らしい働き方に移行したことで、家族関係がとても良くなったと話してくださいました。

 続いてお話くださったのは、現在第3期の育成プログラムを受講中の大学院生の清田実香さん。彼女は来年の春からゆりかご助産院でインターン生として勤務することが決まっています。

 看護師としてJICAからガーナに派遣された後、これからのことを考えた時に先ず浮かんできたのがガーナでたくましく生きる女性達の姿だったといいます。一方で貧困地域に住む女性は社会的な地位も低く、出産の場面でも大切に扱われることがない様子を目のあたりにし、何も出来なかった当時の経験から、助産師になって「女性」のために働きたいという思いが芽生えたそうです。

 大学院の実習の中で、病院実習と助産院実習を経験してその違いに驚いたといいます。助産院での関わりを体験して、「これが自分がやりたいことだ。」と確信し、後に知ったインターンシップに熱い思いで自ら手挙げされました。

 

 それぞれ経歴も、現時点での歩みも異なるお二人ですが育成プログラムで学んだ「助産哲学」を実践の場で、女性との継続的な関わりの中でさらに確かなものにされているのを感じることができました。

 LMC助産師育成プログラムは、妊娠、出産、産後にかけて継続的してケアを提供できる、自律した助産師の育成を目指しています。結果として岡本さんのように開業される助産師が増えることは、私たちが目指す「すべての女性にLMCのケアを」提供できる社会に近づくことではあります。

 同時に病院やクリニックであっても、継続したケアを提供できる働き方をそれぞれが模索し、開拓していけるようさらなる助産師同士の繋がりと、実践を期待しています。