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2023.6.15

「まちの助産師」での提言の説明会ご報告 flower-icon

2023年6月5日に、大阪市住吉区にある浄土宗願生寺で月1回開催される「まちの助産師」で、お母さんを対象とした提言の説明会を開催しました。

4名のお母さんと2名の看護学生さんが聴いてくださいました。

出産ケア政策会議は、2023年4月27日に

「『マタニティケア検索・予約システムの導入を求める』提言書」をこども家庭庁に、

「正常分娩を保険適用の対象とする『出産保険』制度の創設を求める提言書」を厚生労働省に提出しました。

提言については、以下の報告を参照ください。
https://mamanone.jp/20230428-2/
https://mamanone.jp/20230430-2/
https://mamanone.jp/20230502-2/

出産ケア政策会議では、この2つの提言を広めるために、提言の説明会をお母さんを対象に開催していく予定です。

 

前回に引き続き、「マタニティケア検索・予約システム」について、「こういうのがあったらよいと思う!」と賛同していただきました。

また、今回も大変参考になるご意見をいただいたので、一部をご紹介します。

「システムを登録するときに、問診票やバースプランみたいなものに、様々なチェック項目があって(健診で1時間くらい話を聴いてほしい、ヨガ教室の有無、夫や上の子の立ち会い希望、水中出産、無痛分娩、母子同室、母乳/混合/ミルクなど、こだわらない、わからないので説明を受けたい、など)自分の情報や好みに沿って項目を選択するとその条件に合ったクリニックや助産師の候補を複数紹介してくれる機能があれば、さらにいいと思う。リストの中から、自分に合ったクリニックや助産師を見つけるのが難しそうなので。」

「そういう機能があれば、初産婦でも安心。経産婦は、経験しているので、自分が選ぶ基準をわかっているから、地域のリストからクリニックや助産師を選べるけれど、初産婦がいきなりリストから選ぶのは難しいと思うから。」

「問診票に書かれた選択肢をとおして、『あ、妊婦にヨガがいいんだ』『水中出産って何?』など知らなかったことを知る機会や、自分でさらに調べる機会を得ることになるから、妊婦にとって良いと思う。」

「妊婦が、自分で自分に合ったスタイルを考えるきっかけになる。」

話が盛り上がる中、こんな名言も飛び出しました!

「女性はアドバイスがほしいわけではない。自分の中に答えはある。自分の答えを後押ししてほしいだけ。」

う~ん、深いですね~。

一方、こんな意見もありました。

「リストの中からどうしても選べない妊婦さんがいると思う。そういう人のための窓口も必要。中立的な立場の人、たとえば保健師さんがリストの中から、自分に合ったクリニックや助産師さんを紹介してくれるような窓口があればよいのでは。」

最近の若い人の傾向についても教えていただきました。

「電話がハードルが高い。電話で質問することに抵抗がある。できるだけ自分でネットで調べて答えを見つけたいと思っている。」

コミュニケーション・ツール導入の提案もいただきました。

「アプリ内でDM(ダイレクトメール)機能をつけてほしい」

「ビデオチャットでコミュニケーションできたら、相手の人となりがわかってよい」

今回も「マタニティケア検索・予約システム」への歓迎ぶりを感じることができました。

また、このシステムを妊産婦さんにとってさらに使いやすいものにするためのご意見をうかがうことができました。

「まちの助産師」に来られたみなさま、ご協力ありがとうございました。

出産ケア政策会議では、引き続き、提言についてのお母さんたちのご意見を、オンラインや対面で適宜に聴いていきます。

 

 

本日お世話になった「まちの助産師」を紹介させていただきます。

毎月第一月曜日に、大阪市住吉区の浄土宗願生寺にて開催

・予約不要

・参加費無料

妊活中や妊娠中のお母さんから子育て中のお母さんまで、どなたでもご参加頂けます。

お子さまの成長のこと、ご自身の体のこと、

妊娠・出産・産後のスペシャリストの助産師がお話し聞かせてもらいます。

主催 出産ケア政策会議 理事、日本妊産婦支援協議会りんごの木 副代表  中野裕子

協力 天子(てんし)助産院 院長 笹倉千香恵

病院勤務を経て、2021年以降地域の助産師として母子保健活動や出張型の支援を続ける。

2022年5月、大阪市住之江区に施設開業