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2023.6.17

幅広い世代の方を対象に、提言の説明を行いました flower-icon

2023年6月9日に、兵庫県川西市にある曹洞宗 観瀧山 岡本寺(こうほんじ)で、提言の説明をさせていただきました。岡本寺は「出産から墓場まで」をモットーに、様々な世代に開かれた活動が行なわれています。

今回は、高齢者支援をされている「二十五三昧会」の世話人会の方々12名、そしてコミュニティカフェにお子さん連れで来られていたお母さん6名、30代から80代という幅広い世代の方に、提言の説明をさせていただきました。

出産ケア政策会議は、2023年4月27日に

「『マタニティケア検索・予約システムの導入を求める』提言書」をこども家庭庁に、

「正常分娩を保険適用の対象とする『出産保険』制度の創設を求める提言書」を厚生労働省に提出しました。

提言については、以下の報告を参照ください。
https://mamanone.jp/20230428-2/
https://mamanone.jp/20230430-2/
https://mamanone.jp/20230502-2/

出産ケア政策会議では、この2つの提言を広めるために、提言の説明会をお母さんを対象に開催していく予定です。

今回も大変参考になるご意見をいただいたので、一部をご紹介します。

「クリニックと開業助産師の連携医療機関についても分かるようにしてほしい。また、クリニックと開業助産師だけでなく、病院も検索・予約システムに入れてほしい。様々な事情から第三次医療機関でないと出産できない人もいるし、転院や搬送もあるから。」

このご意見のあと、ひとりのお母さんが

「“誰ひとり取り残さない”検索・予約システムですね。」

とおっしゃってくださいました。

前回に引き続き、また名言を頂戴しました。

“誰ひとり取り残さない”検索・予約システムを目指したいと思います。

「最初にシステムに登録する際に、『変更してもよい』ことが示されていると、安心して予約できる。妊娠中から出産、産後までの期間は長い。『その間、ケアする人を変えたいと思っても変えられなかったら・・・』と思うとなかなか予約できないと思う。」

「もし口コミを載せるようにするなら、肯定的な評価のみ載せて、否定的な評価は載せないようにしたほうがよい。そうでないとケアする人が萎縮してしまうから。」

「産後ケアがどんなものかが分からなかったから、産後ケアを利用しなかった。こういうシステムがあれば、『この助産師さんは、こんな産後ケアをしてくれるんだ』『他にもこんな産後ケアがあるんだ』というように、産後ケアの中身について知ることができるから、とてもいいと思う。」

妊産婦の母親の立場として、以下のようなご意見をいただきました。

「いろいろな選択肢を娘といっしょに考えるきっかけになるので、良いシステムだと思った。里帰りの場合にどうなるかといった情報もあれば、さらに良いと思う。」

「出産のときに、自分が上の子を預かれない場合がある。そんなとき、上の子が立ち会いが可能なところを選べることができれば助かる。」

「子育て支援を政府がするなら、お金のバラマキよりも、このようなシステムをつくることのほうがずっと効果があると思う。」

男性からは、

「掲載された情報が正しいかどうかをチェックする監査機関が必要。」

「無料で利用できるようになると、『こんなもんかなあ』と受け身になってしまう。有料にすることで、『もっと使いやすいように、ここをこうしてほしい』という意見が出て、使いやすいようになるのではないか。」

というご意見をいただきました。

今回も、このシステムを妊産婦さんにとってさらに使いやすいものにするためのご意見をうかがうことができました。

二十五三昧会の世話人会の皆様、コミュニティカフェに来られた皆様、ご協力ありがとうございました。

出産ケア政策会議では、引き続き、提言についてのお母さんたちのご意見を、オンラインや対面で適宜に聴いていきます。