10月21日(土)に開催されるママのねオンライン勉強会のゲストは、ドキュメンタリー映画『1%の風景』を制作された、映画監督の吉田夕日さんです。
9月15日、『1%の風景』が世界で初めて上映されるということで、「あいち国際女性映画祭」に行ってまいりました。
予告編で期待は高まっていたのですが、本編は、その期待を上回るものでした。
子どもから大人まで、性別や、出産に関心があるかないかを問わず、どなたが観ても、発見があったり、何かしら心を動かされたり、考えをめぐらせたりするのではないかと思いました。
そう思った理由のひとつは、ナレーションが一切なかったこと(いわゆる「ノーナレ」)だと思います。
耳に入る言葉は、妊婦さんと助産師さんの会話、ご家族の会話、インタビューに対する回答。耳に入る音は、笑い声、赤ちゃんの鼓動、産婦さんのうめき声、赤ちゃんの泣き声、都会の喧騒、です。そして、物語にそっと寄り添うようなマリンバの音楽。
4人の女性の物語は淡々と進むのですが、物語の合間に、ハッとするような景色、助産師さんや子どもたちのちょっとした仕草に目が奪われ、一瞬一瞬が目を離せない、あっという間の106分でした。
上映後のトークイベントとテーブルトークに参加された方々からは、以下のような感想が聞かれました。
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「赤ちゃんが生まれてくるところを初めて観て、感動しました」(男性)
「助産所について全く知らなかった。出産に対する不安が消えたわけでもないし、『絶対、助産院で産もう!』と思ったわけではないけれど、助産所出産や自宅出産が自分の選択肢の一つになった」(女性)
「今回、初めて赤ちゃんがこういう風に生まれてくるのか、ということを知った。帝王切開で生まれてきたので、母親から自然分娩がどういうものかを聞いたことがなかった」(女性)
「あお向けになって産むものとばかり思っていたけれど、横向きなど、産む姿勢は他にもあることを知って驚いた」(女性)
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映画は11月11日(土)より東京・ポレポレ東中野ほか全国で順次公開されます。
劇場情報は以下のサイトからご覧いただけます。
https://theaters.jp/15277
吉田夕日監督と、映画で使われた曲すべてを作曲された高田明枝さんと記念写真を撮らせていただきました。
左:高田明枝さん(『1%の風景』音楽担当)、中央:吉田夕日監督、右:古宇田(当会代表)
予告編でマリンバの音色とメロディーに魅せられ、作曲された方のお話をうかがいたいと思っていたら、テーブルトークで隣に座られた方が、まさにその方(高田明枝さん)だったという、大変うれしい出会いがありました。
マリンバを選んだ吉田監督のこだわりとその一つ一つに真摯に応えようと作曲するザ・プロフェッショナル高田さん、『1%の風景』がスッと心に入るのは、丁寧な作業の積み重ねがあるからだということを垣間見させていただきました。
そう考えると、4年間という長い年月の中で膨大な量になったと思われるフィルムも、きっと同じように一つ一つ丁寧に編集されたのではないかと想像できます。
なぜマリンバを選ばれたのか、なぜこの場面を選んだか、などなど、そのようなこだわりや舞台裏も、10月21日(土)のママのねオンライン勉強会で、吉田監督からお話ししていただきたいと思います。
一つ一つのいのちに丁寧に寄り添うこと、向き合うこととはどういうことなのか、そんなことを吉田監督のお話から考える時間になれば、と思います。
吉田監督のお話が聴ける「ママのねオンライン勉強会」にぜひご参加ください!
お申込みと詳細は、以下を参照ください。
https://mamanone21.peatix.com/
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出産ケア政策会議 〜すべての妊産婦にLMCのケアを〜
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