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第1回 ママのねオンライン勉強会 flower-icon

2020年7月からママのねオンライン勉強会が始まりました!

★日時:7月27日(月)21:30~23:00(オンラインにて)
★テーマ『助産と看護の違いってなに?』
★申込:https://mamanone01.peatix.com/view


第1回目は「助産と看護の違いってなに?」をテーマにイギリスで働く助産師の小澤淳子さんにお話をしていただきました。


申込サイトより👇
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助産師の皆さん、「助産と看護の違いってなに?」と聞かれたら、すぐに答えられるでしょうか?

出産されたお母さん、ご家族の皆さん、助産師と看護師の見分けはすぐにできたでしょうか?

助産師の独自性が明確でなければ、女性に対して助産師としての役割を果たすことができません。

また、女性も助産師に対して何を期待してよいのかが分かりません。

この度、イギリスで助産師として働く小澤淳子さんのお話を聞く会をつくります。

小澤さんは、「助産と看護は全く違う」と言い切ります。

日本とイギリスでは、助産教育も、医師との関係性も異なりますが、対象者である女性を主役においたときに、助産師はどうあるべきか?「助産と看護の違い」はなにか?小澤さんのお話から、共に考えてみましょう。

~小澤淳子さんからのメッセージ~

2007年、イギリスで助産の大学教育を受けているときに日本に実習に行き(分娩見学を助産院で3件、病院で1件)色々と見ることができた経験は本当にかけがえのないものでした。

イギリスでも、日本の学生や助産師の見学をサポートしたいと思っています。

ICM(国際助産師連盟)の学術集会でも海外の助産師に「日本の助産は歴史が古くて素晴らしい」と言われたこともとても誇り高く思いました。

一方、コロナウィルスの影響で、日本の産科医療が世界のスタンダードとかけ離れている不思議が浮き彫りになりました。

ジェンダーギャップ指数が121位の日本にいる女性が、実際に社会的にどう扱われているか、日本の将来はどうなるのか、外からの立場で考えることも沢山あります。私が日本の助産師の働き方やお産について興味があるのはそもそも助産師は世界中でつながって助け合っているという実感があるからです。世界中のみんなが助け合ったらお産も世の中も変えられると思っています。


◆こんな方におススメです!
・助産師としての自分の哲学を明確にしたい方
・助産師組織を強く創り上げていきたい方
・日本の助産・出産現場のあり方をよくしていきたい方

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助産師ではない方15名を含め、合計159名の方がお申込をしてくださいました。

終了後に頂いた感想の一部です。



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◎日本で女性の権利ということを主張しても、今の日本の女性には権利だ!とすぐに目覚めることではないと思います。助産師が女性の権利や力を信じて、その人の力を伸ばす?光を当てることが、妊娠出産を通してできる、素晴らしい職業だと思いました。その力を発揮できるように助産師の職場環境を整えていけたらと思います。



◎専門家や出産経験者だけでなく広く出産について啓蒙活動することが大切。


◎教員の方が「実際に働いて、学んで行って欲しい」と仰いましたが、果たして今の日本の病院は助産師が女性の権利を守っている環境でしょうか。助産師教育に、今日の淳子さんのようなお話が必要に感じます。


◎イギリスに比して日本の助産師の怠慢(産婦人科医師の指示のもとに安全に出産を介助すること)を痛感しました。できることから行動していきたいです。


◎様々な立場の方のご意見が聞けて大変面白かった。じゅんこさんのイギリスでの助産の視点、働き方が知れたのも。ただ、どんどん聞けば聴くほどわからなくなりました。日本とイギリスでの捉え方や、文化、風土(ヒエラルキーのこととか)の違いもあるかもだし、日本でも立場違うと見方が違うような、、。人の数だけ考えはあるかとおもいましたが、自分がどこに立つかを決められず、唸って終わった感じです。



◎正直、事前アンケートで「助産と看護の違いはない、違いがわからない」という意見に面食らった。このままではいけないと強く思った。助産師が助産と看護の違いがわからずして、どうして周囲の人が理解できるのか…日本も助産とは、助産師とは、と誰もが共通して答えられないと困ると思った。


◎ヒエラルキーや女性の権利については日本の中ではあまり意識されていない部分だと感じたため、とても興味深かったです。また、「助産師」と同じ職種であっても、イギリスでは妊娠の診断から産後28日まで、日本では妊娠や出産の時期だけでなく思春期や更年期の女性との関りも助産師の役割のひとつであり、対象や関わる時期に違いがあるという点が面白かったです。きっとどちらもいい点、改善した方がいい点はあり、他国のいい点を取り入れながら、日本の助産師のケアの質や女性の権利向上ができていくといいのかなと思いました。

◎正常は助産の領域なのに踏み込んでくる医師との関係にモヤモヤし、つい最近納得できないことがありまだ消化できていない状態でした。イギリスのように正常は助産師、異常は医師と線引きできたらいいのにと思いました。そのためにはもっと助産師が助産に自信を持てることが必要なのだと感じました。

◎「女性はできる!」「助産師は女性のチャンピオン(権利の擁護者)である。」看護師との違いや比較というよりかは、淳子さんが助産師のあるべき姿を熱く語っていた事が「助産師のあなたは看護師ではない、目を覚ませ」と言われている様で、とても心に響きました。


◎助産における継続ケアの必要性を強く感じました。継続ケアだからこそ見える、「勘」を働かせることができるよう、これからも学んでいきたいと思いました。助産師は確かに経験も必要だけど、学生は最新の知識を学んでいる。助産師、学生、女性、上下はなく同じ立場で考えるということの大切さを改めて学ばせていただきました。


◎日本の助産師が力を付けられる、自信を持てるような場は必要だと思いました。また、外国で活動する助産師からの情報を得ることで刺激を得たり、新しい視点を得ることができると実感しました。


◎イギリスの助産教育の話が大変興味深かったです。女性の権利を大切に、助産師は女性を信じて安心して助産をする。きっと助産教育に限らず、権利のことについて日本人は触れることが極端に少ないんだと思います。女性の意思決定を大切に、女性の一生の生理を支えられるのが助産師だなぁと改めて感じることができ、ドキドキワクワクしました!


◎すごく考えさせられました。今の…日本の、そのヒエラルキーピラミッド構成。誰のための周産期ケアなんだ、ドクター?女性の自信や権利を尊重する存在としての助産師として研鑽していきたいです。妊娠、出産に臨む女性が、おまかせである姿勢にみえたり、希望がないように見える。確かに私も感じていたところはありましたが、そうではなく…助産師が寄り添い、あなたの希望はなんなのか、どうなのか、を聞けていないのでは?この言葉に頭をぶたれた気持ちでした。



このように、皆さまから様々なご感想をいただきました。
『助産師は女性のチャンピオン(権利の擁護者)である。』
この言葉と共に、LMC制度の実現に一歩近づくことができたと感じることができた時間となりました。