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LMCとは flower-icon

Lead Maternity Carer マタニティ継続ケア担当責任者

LMCとは、妊娠から出産・産後にかけて継続してケアを提供する助産師や産科医で、
ニュージーランドのマタニティケア制度をモデルにしています。

具体的には、妊娠初期からの妊婦健診、陣痛中の付き添い、お産の介助、産後のケアを、
女性のニーズに合わせて行います。

リスクの程度や出産場所に関わらず、
必要に応じて様々な専門家と連携しながら一貫してケアを提供します。

LMC助産師
とは

LMCとして責任をもって、継続的なマタニティケアを提供する助産師をLMC助産師といいます。「LMC助産師を探す」から、お近くのLMC助産師を探すことができます。
LMC助産師による継続ケア

助産師とは

助産師は、助産行為の専門職で、妊娠、出産、産後ケア、新生児ケア、また女性の健康増進などを提供しています。かつて産婆、助産婦などと呼ばれていました。

LMCによる
継続ケアとは

LMCによる継続ケアの最大の特徴は、産前産後だけでなく出産ケアも行うことです。毎回の妊婦健診を通して、お互いを理解し、信頼関係を築いたLMCが出産の場を整え、女性に寄り添います。そして、出産を一緒に体験したLMCが、産後や子育ての始まりをサポートします。一連かつ包括的なケアの中で、その女性を知っているからこそできるオーダーメイドのケアを提供します。(注:予定していても出産に立ち会えないこともあります。詳細は各LMCにご相談ください。)

数字で見る
継続ケアの効果

下のインフォグラフィックで示すように、助産師による継続ケアは母子にとってたくさんのメリットがあることが証明されています。

※出典

・妊娠24週未満の胎児の死亡、早産、胎児期から新生児期までの赤ちゃんの死亡、器械分娩(吸引・鉗子分娩)

Sandall, J., Soltani, H., Gates, S., Shennan, A., & Devane, D. (2016). Midwife-led continuity models versus other models of care for childbearing women. Cochrane Database Syst Rev, 4, CD004667.(詳細はこちら

・女性の出産体験

McLachlan, H., Forster, D., Davey, M.-A., Gold, L., Biro, M.-A., Flood, M., Albers, L., & Waldenström, U. (2013). The effect of caseload midwifery on women’s experience of labour and birth: Results from the COSMOS randomised controlled trial. Women and Birth. 26(1), S13.

・妊娠中に自然災害を経験した母親の産後うつ・不安のリスク

Kildea, S., Simcock, G., Liu, A. et al. (2018). Continuity of midwifery carer moderates the effects of prenatal maternal stress on postnatal maternal wellbeing: the Queensland flood study. Arch Womens Ment Health 21, 203–214. https://doi.org/10.1007/s00737-017-0781-2

・妊娠中に自然災害を経験した母親の赤ちゃんの神経発達

Simcock, G., Kildea, S., Kruske, S., Laplante, D. P., Elgbeili, G., & King, S. (2018). Disaster in pregnancy: midwifery continuity positively impacts infant neurodevelopment, QF2011 study. BMC Pregnancy and Childbirth, 18(1). (詳細はこちら

・出産直後の気持ち:「また産みたい」/産後うつ尺度高得点/育児不安尺度高得点

出産ケア政策会議による調査(2021年)

・質の高いエビデンスを導き出すシステマティックレビューで42項目について調べた結果

Sandall, J., Soltani, H., Gates, S., Shennan, A., & Devane, D. (2016). Midwife-led continuity models versus other models of care for childbearing women. Cochrane Database Syst Rev, 4, CD004667. (詳細はこちら

体験者の声

自分事として出産と向き合うことになりました。

自分事として出産と向き合うことになりました。

僕たちの助産師さんは健診の度に、妻だけでなく僕とお腹の子供にも必ず声をかけてくれました。僕ら家族が今、何を不安に思っているか、じっくり話を聞いてくれる姿勢に、決して他人事だと思っていないことが伝わってきました。僕たち夫婦は「親」になるという自覚が芽生えてきて、他人任せではなく自分事として出産と向き合うようになり、緊急帝王切開という結果にも妻は「これが私とこの子のお産」と納得していました。助産師さんの存在が、僕らを「家族」にしてくれたと思っています。(出産場所:病院)

自分の力を信じきることが出来ました。

自分の力を信じきることが出来ました。

第1子妊娠時、酷い悪阻に悩まされ、自分の体と心の変化に戸惑い、不安いっぱい錆々とした日々でした。初めて助産師の草野さん(写真左)に会って、しっかり自分の話を聞いてもらい安心感に包まれました。「もう大丈夫!!」って、健診もお産も楽しみになりました。草野さんが寄り添ってくれたおかげで、自分の力を信じきることができました。何度でも産みたいって思えるほど、素敵な経験でした。産後、子育て、現在に至るまで、困った時にすぐ相談ができる草野さんは、私の心のよりどころです(出産場所:助産院)

自分がこんなお産をできるなんて思ってもいませんでした。

自分がこんなお産をできるなんて思ってもいませんでした。

私たちだけのゆったりとした健診の時間、いつ電話しても担当の助産師さんにつながる安心感、大きくなっていくお腹と共に、助産師さんとの信頼関係ができ、お産が楽しみになりました。1人目は助産院で、2人目は自宅出産になりましたが、ともに私と赤ちゃんが主役のお産だったと思います。産ませてもらうのではなく、私が産む。そんなお産ができたのは、そっと見守りながらも、必要な時はすかさずサポートしてくれる、頼もしい黒子のようなLMC助産師さんがいてくれたから。1人目は神聖なお産、2人目は力強いお産、振り返っても誇らしく幸せな気持ちになります。この経験が今の子育てを支えてくれています。また産みたいです!